みなかみ町。
山と川。
そこは温泉街。
そこは、
スキーやラフティングなどの
季節のアウトドアが楽しめる街。
その街の、山の中にある工房で、約10年のガラスの仕事をしてきた"TaigaGlass"の
新しい「はじまり」のお話。
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森の中~店の改装「新しいはじまり・TaigaGlass」~店舗移転で起こすコト~
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車で向かっても、不安になるくらいの山の中にあるガラス工房。
軽いキモチでは訪れることが困難なだと感じるロケーションも含めて、
10年の時間の中で、しっかりと確率されている事を感じる。
その、確立されたコトから飛び出し、あらたな「はじまり」を選択した"TaigaGlass"
「いままでの環境ではおとずれないような方々にもガラスを知ってもらいたい」
その想いが選んだ場所は、今までの工房がある、みなかみ町の温泉街の中心の一角。
通りに面した、わかりやすい場所。観光客が散策するエリア。
ガラス工房を目的としない方々も来店されるだろう。
新たな環境と客層。
その場所で"TaigaGlass"のやりたい事とは。
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お客様からの主なオーダー内容
(新店舗でやりたいこと)
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①商品、作品の制作
工場スペースの確保、作成、設置
②体験(ワークショップ)
5人同時での体験が可能なスペースを確保し、今までよりも、同時に体験できる人数を増やす。
③商品の展示
・今までのお店よりも、展示数を増やす
④小学生以下向けの、簡単な体験を新規開始する。
・火を使わない、ビーズに紐をとおしてアクセアリーつくる等の体験サービスを開始
⑤コーヒーの提供
・店内で、ゆっくり時間を過ごす方にコーヒーを提供する
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明確。
明確な目的は、明確な内容となり、
明確な内容は、明確に必要な事を教えてくれる。
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核となる話を聞いたアト、いろいろな話を聞く。
その、いくつかを記載。
・冬の暖房効率を考えた間取り
・1人で工房にいる時でもショップの様子がわかるよに、工場の壁に窓をつける
・女性は、購入するガラスを選ぶのに、1時間くらい迷うことがあるので、そんな時に
ソファーに座ってコーヒーを飲んで、キモチをリセットするスペース
・幼いお子様もご来店して頂く前提なので、ガラスでケガをしないよう、幼いお子様が、ガラスに触れられない高さの商品棚。
・WEBの広報、通販用の商品撮影スペース。
・タナ等、今の店舗にあるもの、あたらしい店舗にもともと在る物など。カスタム等して、使える物は、なるべく使う
・コンセント増やしたい
・歴史ある温泉街の「味」があるお店ではなく、今、新たにオープンしたお店だとわかる雰囲気。
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森の中は、お客さんと、なるべく、たくさんの話をする。
聞かせて頂いた話から、感じたコト、想うコトをもとにして、森の中が考える。
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森の中の合言葉(コンセプト)
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明確になった、必要な事。
見えてきたレイアウト。
これらの要素を結びつける為に、
合言葉を考える。
「自分の部屋」
この言葉には、"TaigaGlass"のBOSSタイガさんとのある会話からたどり着く。
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・仕事を趣味の延長という位置で捉えている
・人生からストレスをなくす
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実際につくるのは工房であり、ショップ。部屋はつくらない。
つくるのは、「自分の部屋」のように居心地の良い場所。
特に奇抜な演出をする為の合言葉ではなく、これからココにいるキモチの為の合言葉。
この場所を、自分の好きな雰囲気にすればよいのだ。
タイガさんと、僕らの合言葉は決まる。
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合言葉
「自分の部屋」
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森の中の施工ポイント
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■■ポイント①<イメージカラー>■■
・茶と白
商品(ガラスアクセサリー)の色が引き立つように、使う色は木の色(茶系)と白の二色でシンプルに、落ち着いた色調にする。
茶は、木の素材感を活かすオイルステン仕上げを選択。
1色ではなく、茶系を数色使い分け、自然な感じと、深みを狙う。
■■ポイント②<必要な場所をつくる>■■
もともとは、仕切りのない、大きな一つの長方形である物件に、
必要な要素(事)から下記の場所を作製。
・工場
・ショップ
・バックヤード/レジカウンター
・コーヒー用キッチン
・タイガ-ルーム(ソファーの空間)
■各部屋のポイント■
<工場>
・ワークショップが5人同時にできるスペース
・工場工事は、オーナーのタイガさんが施工する事で、予算を抑える。
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<ショップ>
・多くの商品が展示できる棚
・商品をみやすい広さ
・商品が見やすい太陽光と照明
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<バックヤード/レジカウンター>
・パソコン業務ができるスペース
・WEB、広報用の商品撮影スペース
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<コーヒー用キッチン>
・コーヒーを提供できる設備を設置できるスペース
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<タイガ-ルーム(ソファーの空間)>
・ソファーを設置し、くつろげる空間
・小学生以下向けのワークショップができるスペース
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■■ポイント③<動線とレイアウト>■■
下記の条件を組合せ、各場所のレイアウトを考える。
・暖房効率
ウインタースポーツがさかんな、とても寒い場所での
暖房効率は重要。営業時間外に工場での作業の時、
工場だけ温めることができる等、状況を想定してのレイアウト。
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・動線
工場での作業、バックヤードでの作業、トイレ、ワークショップ、コーヒーを飲む、商品を見る、代金をはらう。
これからここで始まる時間の流れが自然になるように。
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主な施工箇所
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・間取り変更
(工場、ショップ、バックヤード/レジカウンター、コーヒー用キッチン、タイガ-ルーム設置)
・壁、天井クロス仕上げ
・天井木工造形
・一部床上げ
・床、木工造形仕上げ
・メイン商品棚作製(無垢材使用)
・レジカウンター作製(無垢材使用)
・tree設営
・廃材利用バックヤード棚作製
・廃材利用バックヤードデスク制作
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あとがき
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すでに10年という時間を重ねているガラス工房"TaigaGlass"
その10年間が、今回の移転引っ越しの為の改装のオーダーの
いろんな事を明確にし、いろんな迷いをなくしてくれたのだと感じる。
そんな状況だったから、一歩先の話をしながら、改装ができたのだろう。
なによりも、僕らが動きやすかったのは"TaigaGlass"タイガさんとその家族いの想いである。
できる作業を手伝う、いや、手伝うというよりも、担ってくれたり、在る物をなるべく使う、
という事からは感じたのは、予算の縮小というよりも、
良いお店を作り、お客さんをむかえたい、という想いであり、
それは、家族の方々がしてくれた、いろいろなバックアップからも、感じたのだ。
やはり、始まるのも、たどり着くのも、続くのも、届くのも、
全ては想いなのだろう。
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"TaigaGlass"と森の中でつくった新しいお店。
これから訪れるであろう、
ガラスを目指してきた方々。
ご近所の方々。
観光の方々。
時間。
それを想像した時に感じたのは、
"TaigaGlass"のあたらしい「はじまり」は
想った時から始まっていたという事だ。
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森の中ヨコチ
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■施工名称:店舗移転に伴う店舗改装工事
■名称:Taiga Glass
■業種:手作りのガラスアクセサリーとガラス体験
■デザイン・設計・施工:森の中
■所在地:群馬県利根郡みなかみ町
■工事年(完成):平成28年4月
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Taiga Glass WEB SITE
Taiga Glass フェイスブックページ
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